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『呉美保監督特集』きみはいい子&そこのみにて光輝く

9月26日(土)から10月9日(金)の日程で、近年評価が急上昇している呉美保監督の2作を上映します。家族のあり方を描き続けてきた同監督の人間を丹念に見つめる眼差しに触れてください。

そこのみにて光輝く

函館の短い夏を舞台に紡ぎだす、運命の出会いと家族の物語
モントリオール世界映画祭で最優秀監督賞を受賞し、呉美保監督が世界で注目されるきっかけとなった作品。アカデミー賞外国語映画賞の日本代表作品にも選ばれ、2014年を代表する日本映画となった。

(C)2014 佐藤泰志/「そこのみにて光輝く」製作委員会

(C)2014 佐藤泰志/「そこのみにて光輝く」製作委員会

いまから23年前、何度も芥川賞候補に挙げられながらも賞に恵まれず、今の日本を予期したような作品群を遺し、41歳で自ら生命を絶った不遇の作家・佐藤泰志。短い函館の夏を舞台に、生きる目的を見失った男と愛を諦めた女との出会い、そして底辺で生きる家族を慈しむような眼差しで描き、第2回三島由紀夫賞の候補となった作家唯一の長編小説にして最高傑作と言われる「そこのみにて光輝く」が、発刊から24年を経て、呉美保監督の手で映画化。これまでのアットホームな呉監督の作風から一転、本作ではギラついた、生々しい人間模様を硬質な映像文体で描いています。厳しさの中にも優しい眼差しを感じさせる作品に仕上がり、呉監督の研ぎ澄まされたセンスがいかんなく発揮された一作。

<あらすじ>
仕事を辞めブラブラと過ごしていた佐藤達夫は、粗暴だが人懐こい青年・大城拓児とパチンコ屋で知り合う。ついて来るよう案内された先には、取り残されたように存在する一軒のバラックで、寝たきりの父、その世話に追われる母、水商売で一家を支える千夏がいた。世間からさげすまれたその場所で、ひとり光輝く千夏に達夫はひかれていく。

——呉美保——
「ほんとうの意味で『悪いひと』っていないと思います。ひとは、ひとから生まれてきます。凶悪犯と呼ばれるひとにだって、『そうなってしまった』理由は必ずある。私はそこを、考えつづけたいと思います。ひとを描く以上、どんな人間を描くにしろ、愛を持っていないと映画としては成立しません。いつだってひとを肯定し続けたいです」(そこのみにて光輝く公式パンフレットより)

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きみはいい子

中脇初枝による第28回坪田譲治文学賞受賞作が、2014年度日本映画界を席巻した呉美保監督によって待望の映画化。
モスクワ国際映画祭コンペティション部門に選出され、そこのみにて光輝くで得た評価をさらに不動のものにした1作。1つの家族のあり方を描き続けてきた呉美保監督が、初めて群像劇に挑戦し、更なる新境地を開拓した1作。

©2015 『きみはいい子』製作委員会

©2015 『きみはいい子』製作委員会

そこのみにて光輝く」でモントリオール世界映画祭最優秀監督賞をはじめキネマ旬報ベストテン監督賞など昨年度の日本映画賞を総なめにした呉美保監督が、第28回坪田譲治文学賞、2013年本屋対象第4位に輝いた名著「きみはいい子」を映画化。これまで1つの家族を描いてきた呉監督が群像劇に初挑戦し、これまで以上に成熟した演出で見るものを圧倒する。出演は、NHK大河ドラマ「花燃ゆ」で高杉晋作役を演じ、注目を集める俳優・高良健吾。「そして父になる」でわが子をとり違えられた母親の戸惑いと苦悩を繊細に表現した尾野真千子。さらに「そこのみにて光輝く」での演技が高く評価された池脇千鶴、高橋和也が揃って出演し、前作とは打って変わった役柄に挑戦するほか、ベテラン喜多道枝や日本を代表する演技派・富田靖子など、個性あふれる実力派が集結した。

<あらすじ>
真面目だがクラスの問題に正面から向き合えない新米教師や、幼い頃に受けた暴力がトラウマになり、自分の子どもを傷つけてしまう母親など、子どもたちやそれに関わる大人たちが抱える現代社会の問題を通して、人が人を愛することの大切さを描き出す。

——呉美保——
「いつも映画のラストで思いたいのは、『そして人生は続く』という気持ち。今日という一日が終わるときにふと訪れる監督を私は描いていきたいと思っています。『続くこと』はしんどいかもしれない。でも『続く』かぎり、生きなければいけない。『きみはいい子』に登場する人たちの人生もまた続いていくのです」(きみはいい子公式パンフレットより)

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