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松居大悟監督『私たちのハァハァ』舞台挨拶レポート

先月のことになりますが、「私たちのハァハァ」上映後に、松居大悟監督と企画の直井卓俊さんのお二人をゲストに舞台挨拶トークショーを開催いたしました。
松居監督は「ワンダフルワールドエンド」上映の際にも当館でトークショーを行っていただき、今年2度目の登壇でした。何度も遠いところをありがとうございます、松居監督!

これは4人の女の子のドキュメント

松居監督(左)と直井氏(右)

松居監督(左)と直井氏(右)

「これは僕の映画ではなく、4人の映画」と言う松居監督。本作はリアリティにこだわり、ドキュメントスタイルで、4人の女の子たちのドキュメンタリーを撮るつもりで臨んだそうです。

主役の4人はいずれも「素人っぽい」ところを買って決めたとのこと。実際に文子役の三浦透子さん以外は演技経験がありませんでした。そして4人は仲良しの設定ですが、知らない女の子たちが突然撮影だからと仲良くなれるか不安だったと監督はおっしゃっています。監督の目からは少しギクシャクしているように見えても、撮影終了後に聞いてみるとそんなことはなかったようで、「女子ってわかんないな(苦笑」と漏らしていました。
4人は、神戸での大げんかのシーンは演じるにがつらかったと言っていたそうです。それだけ仲良しになっていたんですね。

監督もまた4人に感情移入しすぎて、どこを編集で切るべきか悩み、編集期間は8ヶ月にも及んだとのこと。今回、作品全体で4人の女の子たちが役を超えて見せる素の部分などに拘ったといいます。ラストのカットにはある仕掛けがしてありますが、それによって彼女たちの素の魅力が引き出せたと言います。

またクリープハイプのライブに4人が突入するシーンは、実際のライブ中にそれを行い撮影しているため、会場のどよめきは本物のものだそうです。(事前にスタッフやクリープハイプのメンバーとは打ち合わせ済だったとのこと)

本作の大きな特徴は今の女子高生のリアルを切り取っていること。ツイッターやLINEなどのアプリも使いこなす彼女たちを描くのだから、当然それらもツールも映画の中で重要な意味を持ってきます。けんかの後、4人がLINEでやりとりしながら仲直りするシーンなどもあります。
「携帯がない時代の、来るかわからないドキドキ感を知らないだろと言われても、いや知らないでしょ」と監督が言うとおり、今の時代には今のツールを介したコミュニケーションがあり、そこにドキドキも宿るはず。携帯などの今必須のツールなしで作られた青春映画を見ても、中高生は感情移入できないのでは、と松居監督は言います。

また会場からの質問も多くあり、北九州の女子高生なのに方言を喋らせなかったのはなぜかの質問には、当初は博多弁の台本を渡してテストしてみたが、やはり自然に方言を喋れなかったので、4人の自然な感情やしぐさが出るほうがよいとの判断で標準語に直したそうです。また非常に自然にしゃべっているので、アドリブなのかという質問も。基本的には4人は台本通りの台詞を喋っているそう。ただ語尾をちゃんと言えなかったり、相槌を適当にいれたりということはあったので、それらが自然な感じを生み出したのでは、とのこと。


トーク終了後にはサイン会も開催。気さくに応じていただいた松居監督、ありがとうございました!
th_ハァハァ舞台挨拶 - 16

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