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『おんなのこきらい』は「かわいい」の正体に迫る映画

(C)2014 Gold Fish Films / MOOSIC LAB

「かわいい」は「かわいそう」?

「かわいい」という単語はいまや、「Kawaii」と英単語になるくらい、日本のカルチャーを語る上で欠かせない単語になりましたが、これをテーマに掲げた映画作品というのはほとんどなかったのではないでしょうか。LovelyやCuteとは違う感覚がどうもあるようで、しかもその語の持つ感覚は、年をおうごとに拡大しているような気もします。本作はそんな不思議な感覚「かわいい」の正体に迫る作品です。

おんなのこきらい特集①

森川葵演じる主人公のキリコは「かわいい」ことを唯一絶対の価値と信じるような女の子。男の前では可愛く振る舞い、同姓に対しては毒づきまくりで嫌われ者。友人もおらず、「かわいい」というだけでチヤホヤされるので、それで世の中を渡り歩いてますというような女の子。
しかし、そんな麻薬にも似た「かわいい」という感覚は徐々に彼女を追いつめていきます。本作は「かわいい」にまつわる痛さのようなものもリアルに描いています。

キリコが想いをよせる高山(木口健太)がいう台詞「かわいいっていうかかわいそう」はハッとさせられます。かわいいもかわいそうも「かはゆし」という古語が語源と言われています。「かわいい」という感覚はもしかしたら「かわいそう」にも近い感覚が込められているのかもしれませんね。
本作はそんな現代の「かわいい」と「かわいそう」のギリギリのバランスを上手く突いていると思います。キリコは愛らしい部分と見るにしのびない痛い部分も合わせ持っています。そうしたネガティブ部分も含めて「かわいい」なんでしょうね。


かわいいの化身、森川葵

おんなのこきらい特集①1

主演の森川葵がとにかく「かわいい」としか言いようがないのです。「かわいい」の化身という感じです。これは完全にキャスティングの勝利。表情・しぐさのひとつひとつがあざとい一歩手前のかわいさ。それがとても自然にできているんですね。そのリアリティを引き出した加藤監督の手腕も見事です。
森川葵は2014年公開の渇き。で注目を集め、2015年は本作の他「チョコエリッタ」でも主演を務め、その演技力が高く評価されています。

「作品と役柄に対する理解力は抜群。あらゆる映画賞の主演女優賞候補も狙えるぐらい」(中森明夫氏)

via 日刊ゲンダイ|「ごめんね青春!」でブレーク 森川葵に専門筋から絶賛の声

さらに最近ではポカリスエットのCMにも出演したり、宮藤官九郎脚本の日曜劇場「ごめんね青春!」にも出演したりとテレビでも活躍しています。今後が楽しみな女優の一人です。


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(C)2014 Gold Fish Films / MOOSIC LAB

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